技術情報 Technical Information
摩擦圧接について
摩擦圧接の原理
摩擦圧接は2つの素材を互いに加圧しながら回転し、この摩擦推力による発熱を利用して接合を行う工法です。
摩擦圧接の特長 摩擦圧接は一般的な電気溶接などに対して次の特徴を持っています。
--- 長所 ---
- 固相状態での接合であるため、融接では不可能な異種材料の接合が行えます
- 接合サイクルが機械による自動作業であるので、接合品質が安定しています
- 溶加材、フラックス、シールドガスなどの消耗資材が不要です
- 継手面積が広いため、接合後の加工が自由に行えます
--- 制約 ---
- 工法上、少なくとも素材の一方は円形断面である必要があります
- 接合サイクルの高速回転や加圧に耐える素材強度が必要です
- 素材の大きさに適した推力を持った摩擦圧接機を使用する必要があります
品質保証
摩擦圧接は継手強度に影響を与える主要条件が機械により自動化されているため、適正な条件下で作業を行えば均一な品質を得ることができます。
当社では作業毎に破壊検査を行い、圧接の出来映えの確認を行います。また、個々の製品に於いては超音波探傷検査、圧接条件の監視、圧接長さの確認などの手法を用いて検査を行っています。